立会外分売とは

あまり聞き慣れない立会外分売とは、どのような仕組みなのでしょう。今回は、立会外分売がどのようなものなのか、また利用するべきなのか解説いたします。

立会外分売の概要

立会外分売とは、証券取引所の取引時間外に企業や大株主が、市場価格よりも安い価格で株を売りに出すもので、株を少しでも安く買いたい人にとっては大チャンスともなり得るもののひとつです。割引率は明確に定められていませんが、前営業日の終値より安く買えることには変わりありません。

企業側のメリットとして、立会外分売では「資金の調達」や「自社株の流動性向上」また「株主数増加」を目的としていることも多いです。資金調達は主に子会社やグループ会社の株を売却することで利益を上げ、目的の資金を調達します。マイナス要素だけに聞こえますが、銀行からお金を借りれば利息を払わねばなりませんので、プラス要素も持ち合わせます。株の流動性向上を行えば、個人投資家がより好きなタイミングで株の売買を行いやすくなるため、株に注目してもらい継続的な流動性確保がしやすくなるのです。そして株主数を増加させることにより、市場変更の要件を満たすことも容易になるため、市場変更をしたい企業は立会外分売を積極的にすることもあります。

立会外分売は利用すべきなのか

立会外分売はメリットとデメリット、双方を抱えている仕組みです。デメリットに目をつむることができるのであれば、証券取引所の取引時間内に通常価格で購入するよりも確実に安く手に入れられるという保証がついているため、積極的に利用していくべきと言えます。

立会外分売のメリットとデメリット

メリット

・株を割引価格で買える
・株の購入手数料がかからない

購入手数料がかからず割引価格で株を手にすることができるのが、立会外分売の大きなメリットです。例えば1株1,000円の株を5%割引で購入し1株950円で手にできたとき、1株1,000円で売却すれば1株あたり50円の利益です。

デメリット

・立会外分売参加の抽せんに当選しないといけない
・大きな利益の見込みは薄い
・下調べが足りないと立会外分売後に大幅な株価下落もあり得る

立会外分売は誰でも参加可能ですが、抽せんに当選するという前提条件があります。またいつでも開催している制度ではないため、思ったときに買いたい株の立会外分売をしているとは限りません。またメリットで挙げたような利益を出すことができますが、割引率が非常に高くないかぎりは大きな利益の見込みが薄いため、逆に損をしてしまうこともあります。さらに株価下落が予想できているため、売り逃げ目的で立会外分売をしているケースもあるため、下調べはより慎重に行う必要があるのです。